比良山縦走


2003年2月8日〜10日
万福・坂地(記録)


 2月8日から17日まで、リフレッシュ休暇(10年に一度だけ5連休をもらえます)で10連休! ふつうは海外旅行に行くのでしょうが、四角いモノも、ま〜るいモノも極度に不足しているので、比良でお茶を濁すことにして万福さんと二人で端から端まで歩くことにしました。実は昨年も同じコースを歩いたのですが、雪が少なくて少し欲求不満気味でした。現在、スキー場の積雪情報では2m近く積もっているということなので期待して3泊4日で計画を立てました。


8日(土)
 おなじみの7時45分、出町柳発の朽木学校前行きのバスに乗り、平で降りる。舗装された国道から旧街道に入ると雪道になったのがうれしい。権現山までは杉の林の中だけれど、権現山にあがると夏の背丈を超えるブッシュも雪の下に隠れてひろびろとした景色が広がる。





スノーシューのパーティーが先を歩いていったので、蓬莱山の登りまでは楽に歩けたのに、蓬莱山の登りは風のせいか雪が薄く、笹のブッシュの空洞を何度も踏み抜いて歩きにくかった。琵琶湖バレーのスキー場を大きな荷物を持って歩く我々に、軽快に滑っているスキーヤーやボーダーたちは違和感を感じたと思います。ようやく着いたゴンドラの駅で一休み。ビールでも飲もうかということになりましたが、こんなところで里心を起こして堕落してはいけないと2人でいましめあい、350mlの缶ビールをかわいらしく分け合って飲む。スキー場を少し下って木戸峠に向かうところでワカンをつけることにする。変な姿勢をしたとたん足がつった。(つりやすい体質です)

  坂地「いたたたっ!足がつった!」
  万福「ボクがワカンつけてあげましょか?」
  坂地「会報に書けへん?」
  万福「当然書きますよ」
  坂地「…自分でつける」

 歩きだしたら、なおったので一安心。夏の水場当たりで幕営の予定が比良岳まで行くことにする。葛川越への下降路を確認してから風の当たらないところを選んで幕営。暗くなってから雨が降り出す。テントは凍らない。こんなあったかい2月の比良は初めて。
今晩はおでん。


9日(日)
 6時頃には明るくなるかなあ?ということで5時起床。朝食を食べ終わってテントの中をかたづけてもいっこうに明るくならない。真っ暗な上にガスっているので出ていく気にもならない。明るくなって出発したが、視界がないので葛川越への降り口がわからず、行ったり来たりしているうちに比良岳の山頂は2人の足跡だらけ。ずいぶん時間を食ってしまう。木々の間にボーっと見える向こうの斜面の木のシルエットと地図と磁石と記憶だけが頼りで、登りはいいが下りは正しい尾根を降りているかとっても不安。南比良峠に着くまでに2回尾根を間違えて登り返した。本日の目標の武奈ヶ岳まで行けるのかと心配になる。でも、南比良峠からはトレースがあったので、ワカンもはずして順調に歩き、八雲ヶ原には昼過ぎに着くことができた。武奈ヶ岳の手前の平坦部に泊まろうと思っていたので、もう楽勝と気分も大きくなって2人で500mlの缶ビールを分けあって(小さいなあ)飲む。武奈ヶ岳の下までいっても時間があったので、視界のあるときに武奈に登りたいという万福さんに武奈なんかロープウェーでいつでも来られると、細川越まで足をのばすことにした。
今晩は釜飯。






10日(月)
 きのうは早く起きすぎたので、30分遅く起きる。でも同じペースで出発の準備をしたので出発したのは明るくなってだいぶたっていた。きのうの天気は面影もなくスカッと遠くの山まで見渡せる。トレースがあったので釣瓶岳の登りも簡単に終わる。ワカンのトレースは釣瓶岳の頂上からナガオの方に去ってしまった。ずいぶん昔、ナガオを歩こうと思ってテントをかついで来たものの、ロープウェーの駅から八雲ヶ原まで1時間半、武奈ヶ岳までは5時間近くもかかって引き返したことがある。いまでもいちどナガオを歩きたいと思っている。ここからは時々現れるかすかなワカンの跡だけ。でも、うまくいったら今日中に蛇谷ヶ峰を越えて温泉に入って帰れるとがんばる。それなのに地蔵山の手前で、

 坂地「てんくう温泉は混んでるで。温泉プールは若いアベックと、子づれのおばちゃんでいっぱいや」
 万福「なんで?」
 坂地「連休やから」
 万福「今日は平日やで」

 そう、ぼくの頭には温泉にはいるのは11日の祝日だという意識がこびり付いていたので、今日は月曜日で世間の人は働いているんだということに気づいてなかったのです。そして、悪いことに月曜日は「てんくう温泉」の定休日だったのです。しかたがないので、温泉はあきらめ、手打ちそばに予定変更。蛇谷ヶ峰からは桑野橋に降りることにする。下りはワカンをはずしていたけれど20歩に1回スポッと股まで踏み抜くので、こんなことしていたらそばが食べられへんようになるともう一度つけ直す。最後の林道はそば食べたさに走るように下る。桑野橋のそば屋は、そばがなくなれば3時頃でも店じまいをするという店なので開いているか心配したけれど、平日ということでバスを待つ間にビールとそばを味わうことができました。(この店のそばは店内にも書いてありますが、つなぎが少ないので寒い季節でも温かい汁物でなくざるを味わうこと)






(坂地)